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2024年9月14日土曜日

「性格」から見た斎藤元彦・兵庫県知事—一連の行動を読み解く-


(「読売オンライン」から引用)


 はじめに 

 現在、毎日、マスコミを賑わせている話題が、兵庫県知事である斎藤元彦氏の「パワハラ疑惑」や、「内部告発」への対処の不適切さ、また、県会議員からの辞任要求に応じる態度が見られないことなどであります。

 それに対して、マスコミ等では、斎藤氏の一連の行動を、どのように理解してよいのかについて、さまざまな意見が飛び交っております。それは、彼の行動について、納得できる理解がされていないことを反映しているように思えます。

 そこで、今回、彼の「性格」を読み解く説くことで、斎藤氏の行動の背景にあるものを明らかにしようと考えています。


 斎藤元彦氏の性格傾向 

1)潜在的にある尊大さ
2)外部の世界よりも自らの世界が優先
3)気の短さ
4)頑固さ
5)まわりが見えてない
6)考え方は合理的、理性的

 これから、各項目について、説明していきたいと思います。

1)潜在的にある尊大さ

 彼の中には、自分完全な人間」であり、その自分はまわりを思うようにコントロールできる」といった考え方が本来あると考えています。それが、県庁の最高権力者になった時、いわゆる、「パワハラ」めいた行動として現わされてきたと考えられます。
 ただ、彼は合理的・理性的な考えの持ち主ですから、自分の立場というものはよく理解しており、その尊大さをまわりに示してはいけない場合があるということもよく理解していたと思います。だから、自分が「仕える立場」にいる場合には、極めて腰の低い、謙虚な態度を取り続けていたと考えます。


2)外部の世界よりも自分の世界が優先

 斎藤氏の関心は、彼のまわりの事柄よりも、彼の内部を向いていると考えます。言わば、彼は、彼自身の世界の中を生きているのです。しかも、そのことに強いこだわりを示すと考えられます。
 彼にとって重要なのは、彼が成し遂げてきた輝かしい県政の成果であり、彼の実績であり、彼が理想とする県政なのです。それが彼の見ている世界なのです。彼にとっては、まわりの批判や、彼が引き起こした犠牲者のことなどは、彼の視点の外の出来事でしかないかと考えられます。
 だから、彼は、自殺した県民部長に対してでなく、理想の県政を達成する目前で、それを台無しにしかけている「自分」に対して、「無念の涙」を流したのだとと思います。


3)気の短さ

 県職員のアンケートの中で、斎藤知事に対して、「瞬間湯沸かし器」というネーミングがなされていたという記載がありました。
 彼のこの気の短さは、彼本来のものだと考えられます。たぶん、以前から、何かを食べたり、買ったりするために、「列に並ぶ」といったことはしない人だったと思います。
 この気の短さが「癇癪」として表される対象は、彼が怒りを表しても「安全な人」たちだけに限られると思います。安全な人たちとは、自分の部下である、県職員の人たちです。

 おそらく、それは、県議会議員や「維新」の人たちには、絶対に見せない態度だと思います。彼には、気が小さいところもあって、彼にとって、相手に怒りを見せたことで”怒り”や”反感”を買うようなことは絶対に避けたいことだから、ではないでしょうか


4)頑固さ

 すでに述べたように、自分の外部の事柄よりも、自分の「世界」の事柄に対して関心は向けられており、それには、強いこだわりを見せます。つまり、その事柄に対しては、非常に頑固で、まわりの「説得」に応じることはないと考えます。
 実際、多数の県会議員の辞職勧告に従うつもりはないようですし、自分を知事に押してくれた「維新」の人たちの「やり直し」退陣の説得も無駄だと思われます。このままでは、不信任決議案が可決された場合、議会解散に持ち込んでも、知事をやめるつもりはないのではないでしょうか。
 この知事の「頑固さ」に一番頭を悩ませているのは、「維新」の人たちでしょう。この知事を担ぎ上げたのも、これまで彼をかばおうとしていたのも、「維新」でしたから、彼が知事を続けている間、「維新」の評判は下がるばかりだからです。もっと早く気づいて手を打たなかった「維新」の、「身から出た錆」でもあります。


5)まわりが見えてない

 先ほど述べましたが、記者会見の時、いつもはきわめて冷静な彼が、涙を流す場面がありました。

 後日、部下を自殺に追い込んだ「自責の念」による涙ではなかったのかと、記者が質問しますが、彼の回答に全員唖然としたのではないのでしょうか。
 先ほど述べたように、彼は「彼の中の世界」を生きており、まわりのことには関心が薄いと考えられます。


6)考え方は合理的、理性的

 知事の行動を見ている人たちの中には、「彼の行動は常軌を逸している」、「彼の考えは異常だ」と考えている人もいるかもしれません。

 しかし、基本的には、元来の彼は極めて合理的で、理性的な考えをする人だと考えます。記者会見の中での、彼の冷静で、「一応」筋の通った答弁の中に、それは見られると思います。



 彼のパラハラは、典型的なものではない 

 通常の「パワハラ」と呼ばれる行動の特徴は、パワハラの対象者に対して”いじめ”めいた、”陰湿さ”を感じるものです。また、パワハラを行う人は、日によって気分が変わりやすいといった特徴があります。

 それに対して、斎藤知事の「パワハラ」は「癇癪」に似たもので、怒りはあっても一時的なもので、相手を「虐め抜く」といった性質のものではなかったのではないでしょうか。前に述べたように、彼は気が短いので、彼の思い通りにならない状況で、怒りを示しても「安全」と思われる県職員に対しての「癇癪」だと考えます。

 でも、知事の逆鱗に触れた職員の立場からすれば、それを「パワハラ」と感じたとしても仕方ないと思います。


 なぜ元県民部長を追い詰めたのか 

 極めて理性的な考えをする斎藤知事が、元県民部長の「告発」に対して、県の内部調査結果だけで早急に彼を処分をしたのか、疑問が残るところです。

 それは、自分を「完全な人間だ」と考えている斎藤知事に対して、部下である元県民部長が「彼は不完全な人間だ」と公に訴えたことで、彼の自負心や威信を真っ向から傷つける結果になったからだと考えます。その彼にとって、「完全さ」を取り戻すためには、それを傷つけた相手を徹底的につぶすことが必要だったのではないでしょうか。それが、彼の性急で、理性的ではなかった行動の理由だと考えます。


「性格と精神疾患」:志村宗生;金剛出版、2015




 
  



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