はじめに
水原氏は公人でもスターでもなく、言わば、一般人です。ただ、大谷翔平の通訳を務め、さらに、今回、大谷を巻き込む不祥事が明らかになったことで、今や世界的な有名人となっています。
その彼の行動や人柄について、マスコミやネットでは、やや混乱した評価がなされているように感じます。そこで、新しい性格類型を通して、彼の実像について明らかにすることで、今回の不祥事も含め、すべてを読み解いていきたいとと考えております。
(「Madenokoujiのブログ」より借用) |
水原一平氏の性格特性
2)自分をよく見せようとする
具体的な性格についての解説
1)対人緊張が強く、また、集団の中に溶け込むことが苦手
おそらく、水原氏は、特に、初対面の人には、ひどく緊張する性格だと考えられます。
若いころ、彼は日本酒メーカーで営業職をしていたことがあります。その時、彼は、「ガンガンお客さんに押していくようなタイプ」でも、「どんどん切り込んでいくタイプ」でもなく、「一歩下がって控えめ」だったとのことです。
「控えめ」だったというのは、おそらく、初対面での対人緊張が強かったからなのではないでしょうか。したがって、営業を行う際、要領よく相手に取り入り、商品を売り込むようなことは、得意ではなかったと考えられます。また、強く「押して」相手に拒否されるのを恐れ、売込みには消極的だったのではなかったのではないでしょうか。なので、彼にとって、「営業職」は、まったくの不向きな職種だったと思われます。
その点、「通訳」は、翻訳をすることで、関係者間を「取り次ぐ」だけの仕事であり、コミュニケーション能力が高ければ、水原氏にとって、もっとも適した職種だった可能性があります。
2)友人が少ない
まわりに対して積極的にかかわるのが苦手な性格なので、水原氏には、「友人」と言えるよう人は、少なかったと思われます。たぶん、同じ趣味をもっているような人で、しかも、積極的に他人に働きかけるような人でないと、親しくはなれなかったと考えられます。
また、4)で述べるように、自らを進んで開示するような性格ではないので、「親友」と呼べるような人は、皆無と思われます。
3)自分をよく見せようとする
「エンゼルスに大谷とともに在籍していた2017年、MLBの公式ガイドブックには水原氏の経歴について『カリフォルニア大学リバーサイド校を卒業』と表記されていた」とのことです。だが、大学側には、その記録はないとのことで、彼には「学歴詐称」の疑惑がもたれています。
また、2010年、岡島秀樹投手が所属していたボストン・レッドソックスに通訳として働いていたという経歴についても、その事実はなく、それについても詐称疑惑がもたれています。
これは、彼には、自分を実像よりも「よく見せたい」といった傾向があったからだと考えています。関西風で言えば、「ええ格好しい」の人ではないでしょうか。かりに、彼に「虚言癖」があれば、長年、彼と一緒にいた大谷氏は、それを見破り、彼に信頼を寄せることはなかったと思います。基本的に、水原氏は「真面目」な性格であったと考えられます。
4)行き詰っても、まわりに相談をしない
今回の騒動の件で明らかになったのは、その当事者の一人である大谷翔平氏にとっても、水原氏の不祥事は、「晴天の霹靂」だったようです。ですから、それ以外の人たちも、同じだったと考えられます。多分、奥さんや親にも、本当のことは話してはいなかったのではないでしょうか。
彼には、自分の「ダメなところ」を人に曝け出すことができない性格だったと考えられます。なので、行き詰っても、誰にも、相談することはなかったのではないでしょうか。だから、このような大騒動になるまで、まわりが、彼のギャンブル依存のことも、借金のことも、まったく知らなかったとしても不思議ではないと考えます。
5)独りで、楽しむことを好む
社会で働く時、人とかかわりをもつことは避けられない訳ですが、元来、対人緊張の強い水原氏にとって、それが精神的なストレスとなっていたものと考えられます。
したがって、プライベートで自由な時間は、なるべく人との接触がなく、「独り」で楽しめるような趣味や楽しみが、ストレス解消の手段となっていた可能性があります。
水原氏は、若い頃、一時、カジノのディーラー養成所に通っていたとのことです。そこから、ギャンブルにも興味をもった可能性がある訳で、それが彼の楽しみとなり、ストレス解消のため、「独り」で、密かにギャンブルを楽しんでいたと考えられます。
6)行き詰ると、その場を回避する
「高校卒業後の10年間の、水原氏の経歴がはっきりしない」といった、マスコミの報道があります。それは、たぶん、比較的短期間で職を転々としていたためではないでしょうか。マスコミによれば、「いろいろな業種に挑戦はしていたみたいですね」と、知人は語っていたとのことです。
そうなったのは、集団の中で人とかかわるのが苦手で、職場の同僚の中に溶け込めず、しかも、何かに行き詰ると、訳も告げず、すぐに職場を辞めてしまったからだと考えられます。
また、不祥事の発覚前、スポーツ専門テレビのインタビューの中で、「大谷選手に事情を説明し、彼は借金の肩代わりに同意した」と答えていますが、これも、窮地に追い込まれ、一時的に「言い逃れる」ためのものだったと考えられます。
大谷との相性
大谷と水原氏との相性は「よかった😃」と思います。
なぜなら、大谷にはものごとに対する自分なりの「考え方」や「基準」というものがあり、身近な人たちには、遠慮せず、それを主張すると考えられます。この時、水原氏は、大谷と違った意見を述べることで、敢えて事を構えることは避けたい性格なので、大谷の意見に同調していたのではないでしょうか。そのため、両者の間で軋轢や衝突は、まず起きないと考えられます。
また、水原氏は、彼にできる範囲のことは「真面目」に仕事をこなし、多忙な大谷をサポートしていたと思われます。
もちろん、それまで、社会ではうまくいってなかった水原氏に対して、金銭的にも、社会的にも、大谷は、彼をサポートしていた訳です。
水原一平の「強運」と「失敗」
それまで、社会的にはうまくいかなかった水原氏にとって、プロ野球界での「通訳」という仕事に出会えたことは、とてもラッキーなことだったと考えられます。さらに、日本ハム時代に大谷翔平と出会い、2018年、彼のエンジェルス移籍に伴い、専属通訳としてエンジェルス球団に雇用されるといったことは、水原氏にとって、とても幸運なチャンスだったと考えられます。
マスコミによれば、その時、彼の父親は、「一平はすごく強運なんだ」と知人に語ったとされています。
たぶん、水原氏にとって、大谷翔平は、大海を悠々と泳ぐ「ジンベイザメ」のような大きな存在であり、彼は、その大谷にくっ付く「コバンザメ」であったのではないでしょうか。つまり、彼にくっ付いてさえいれば、彼の評価も上がり、安泰な生活を保証されたようなものだったと考えられます。
その彼にとっての落とし穴は、ストレスを解消するための、密かな楽しみであった「ギャンブル」だった訳です。違法とばくの胴元である人物との出会いが躓き(ツマズキ)の始まりだったかもしれません。さらに、2021年、大谷が大リーグで大活躍をするようになるに伴い、水原氏はより多くの人たちと接触せざるをえなくなったことで、さらに、精神的なストレスは高まり、そのため、ギャンブルへのめり込んでいった可能性があります。また、ギャンブルで負けが込んでいくに従い、さらにギャンブルにはまっていくことなったのではないでしょうか。
大事(オオゴト)になる前に、誰かに相談できていさえすれば、今日のような事態には至らなかったかもしれません。だが、すでに、述べたように、友人は少なく、また、行き詰っても相談ができないという性格傾向があるので、雪だるま式に、事態が悪化していったものと考えられます。
今後の懸念
すでに述べたように、行き詰った時に、水原氏がとる行動は、その場から「回避」するというものです。
すでに職を失い、また、彼の不祥事が大事になったことで、たぶん、彼は、アメリカにも、日本にも、居場所がなくなる可能性があります。
家族が彼の「逃げ場」になってくれればいいのですが、かりに、それもなくなった場合、水原氏には、どこにも逃げる場所がなくなる可能性があります。それは、彼にとっては危機的なことかもしれません。
「身から出た錆」ではありますが、そうならないことを、ただ祈るばかりです。
水原一平の幸運と悲劇
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